猫てんかんで全滅
[水俣市茂道部落] ねずみの激増に悲鳴
三一日水俣市茂道漁漁業石本寅重さん(三三)は市衛生課を訪れ、手がつけられないと駆除方を申し込んだ。
同部落は百二十戸の漁村だが、不思議なことに六月初めころから急に猫が狂い死に始め(部落ではねこテンカンといっている)百余匹いた猫がほとんど全滅してしまい、反対にねずみが急増、大威張りで部落中を荒し回り、被害はますます増大する一方、あわてた人々は各方面から猫を貰ってきたが、これまた気が狂ったようにキリキリ舞して死んでしまうというので遂に市に泣きついてきたものと判った。
なお同地区は水田はなく農薬の関係なども見られず、不思議がるやら気味悪がるやら衛生課でもねずみ退治にのり出すことになった。